2015年09月30日

購入記録(2015.09.30)

ロビン・ホブ 白の予言者(1) 創元推理文庫 ¥1,274
ロビン・ホブ 白の予言者(2) 創元推理文庫 ¥1,274

ロビン・ホブの〈道化の使命〉シリーズの第三弾。
とは言っても,過去作は積んだままになっています。
読めば面白いのは分かり切っているのですけれどね。
最近はやや異世界ファンタジィに隔意気味であります。
そのうちに取り掛かりたいと思っています。
異世界ファンタジィは自分の原点のひとつでありますから。

〈2015年書籍購入覚書〉 計79冊
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2015年09月29日

太田紫織『櫻子さんの足下には死体が埋まっている 雨と九月と君の嘘』

〈2015年読書感想29冊目〉
太田紫織『櫻子さんの足下には死体が埋まっている 雨と九月と君の嘘』


 北海道を舞台としたライトノベル系ミステリィ〈櫻子さんの足下には死体が埋まっている〉の第3作目。過去二作と同様に短篇集となっています。今回はミステリィとしては割合に満足。相変わらず,日常系ミステリィとは言い難い部分もありますが,基本的には正太郎と櫻子さんが日常の中で邂逅した謎が描かれます。そして,過去作にはなかった櫻子さんを取り巻く闇がその影をちらつかせるのが印象的。或る意味では路線をやや変更しているとも取れますが,物語の大きな転換になっているのも事実。これは事前の想定通りだったのかは微妙なところ。この櫻子さんが明かした秘密が如何なる方向へ進んでいくのかに興味があります。偶然だとは考え難いので,人の手が介在しているということになるのかな。その場合には当然ながら,その目的というものが必要となるわけですけれども。いずれにせよ,今後の大きな焦点となりそうです。

 収録されている三篇のうちでは「お祖母ちゃんのプリン」が最も好き。正太郎の祖母のあまりにも優し過ぎる想いがたまらなく美しい。その祖母の想いを一番に悟ったのがばあやさんというのも泣かせます。この類のお話は分かっていても胸に来ますね。これまでの中でも最も印象的な物語かもしれません。「託された骨」は櫻子さんの過去が絡んでくる物語。正太郎の通う高校の学園祭が舞台というのも楽しいです。尤も,事件そのものはその高校の理科室に収蔵されていた標本箱の中から人骨が発見されるという,やや猟奇性さえも感じさせるものではありましたけれども。とは言え,その真相はあまりにも切なく儚いものでありました。骨に託された純粋な想いに涙します。正太郎が鮮やかにその推理を披露したのも印象的でありました。これまでは探偵役は完全に櫻子さんが担っていたのですけれど,今後はやや変化が見られるのかもしれません。「呪われた男」は内海刑事が再登場。相変わらず,いい加減なところも多いけれど,今回も熱いところを見せてくれました。親友を身を挺して救う姿が素直に格好良かった。男性が早世する呪われた家系の謎は或る程度まで予測できましたが,そこから更に転じた物語は意外性がありました。とは言え,これも予想の範疇ではあったのですけれどね。このお話が契機となって櫻子さんに貰われていった犬のヘクターは今後も活躍しそうです。

 巻を追う毎に面白さが増しているのは嬉しい。相変わらず,正太郎の語りには苛立ちを覚えることも多々ありますけれども,それを含めても登場人物は定型ながらも魅力を有してきました。そういえば今回はそれ程北海道の美味しいものが登場しなかった気がします。それはそれで寂しいけれど,北海道を舞台にする意味を持たせた物語を期待したいものです。また,内海刑事や百合子など,過去の物語で関わった人物の再登場が素直に嬉しい。特に百合子は櫻子さんに憧れる女の子として今後も折に触れて登場しそうな気がします。問題は櫻子さんの周囲には死が付き纏うという不吉な言葉。これが今後の物語の中で如何に扱われるのか楽しみにしたいと思います。
タグ:太田紫織
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2015年09月27日

購入記録(2015.09.27)

葉山透 0能者ミナト(2) メディアワークス文庫 ¥594
葉山透 0能者ミナト(3) メディアワークス文庫 ¥594

第1巻が面白かったので『0能者ミナト』の第2巻と第3巻を購入。
オカルト系小説好きとしては楽しめています。
実在の怪奇を扱っていないのはやや残念だけど。
湊の偽悪的な,というか,露悪的な態度が楽しい。
理彩子さんもなかなか好みの人物であります。
湊,孝元,理彩子が組んでいた時代の物語も読みたいですね。
そのうちに描いてくれそうな気もするけれども。

〈2015年書籍購入覚書〉 計77冊
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2015年09月25日

白川紺子『下鴨アンティーク アリスと紫式部』

〈2015年読書感想28冊目〉
白川紺子『下鴨アンティーク アリスと紫式部』


 京都を舞台とした連作ミステリィ短篇集です。尤も,単純にミステリィと呼ぶのはやや語弊があるかもしれません。半ばファンタジィにも思えますが,それはごく些末なこと。端整で丁寧な正に京都を具現化したかのような物語でありました。主人公である野々宮鹿乃の京都言葉が実に美しい。とは言え,甘く優しいだけのもお話ではなく,彼処に悲しみや苦み,切なさが漂います。この塩梅が非常に好みであります。鹿乃の兄である良鷹とその友人である慧がほぼ完璧に理想化された男性というきらいはありますが,登場人物にもそれなりに魅力があるのは嬉しい。尤も,一番魅力を感じてしまうのは既に亡くなっているが故に鹿乃と良鷹から語られるしかない祖母の芙二子なのですけれども。旧華族の末裔として厳格だった祖母が孫たちに見せた優しい視線がたまらなく美しい。彼女が遺した着物が物語の中心に据えられるとともに彩りを添えています。

 収録されているのは三篇。その名の通りに『不思議の国のアリス』と『源氏物語』が謎を解く鍵となる表題作「アリスと紫式部」は大のお気に入り。着物に描かれた牛車が目を離した隙に破壊されていたという超常現象が物語の謎として据えられます。ミステリィとしての謎解きとファンタジィとしての解決が素直に楽しい。『不思議の国のアリス』に見立てた着物を選ぶ鹿乃の趣味が素敵です。尤も,この超常現象の原因とでもいうべき過去の経緯はやや苦いものがあります。それでも最後は爽やかな結末に思えるのが良いです。「牡丹と薔薇のソネット」は『牡丹燈籠』とシェークスピアの『ソネット集』に託された遠き日の恋物語が扱われます。このお話で登場する春野も例によって完璧に理想化された男性像といえるのでしょう。今後の再登場も有り得そうな気配を漂わせています。「星月夜」は祖母が遺した着物と野々宮家に居つく白猫の物語。日記によって描かれる鹿乃の祖父母の出逢いがあまりにも美しい。また,野々宮家に居つく白猫の正体が泣かせます。この手の物語は素直に弱いですね。どの作品も文学や着物と言った自分の好きな要素が散りばめられているのが嬉しいです。後は京都を舞台とするに足る必然性に欠けているというのはやや欲張りでしょうか。京都の文化や歴史,風俗を絡めた物語も読んでみたいものです。

 純粋なミステリィとは言い難いながらも,非常に楽しめた作品でした。或いはミステリィ要素の色濃いファンタジィというべきなのかもしれません。いずれにせよ,どちらの分野も好みである自分としては然程に気にすることなく受け入れることが出来ました。鹿乃の祖母が遺した着物はまだ多く,目録が見つかったことで更なる物語を期待出来そうです。慧の語られざる過去もいずれは物語に関わってくることでありましょう。やや少女趣味的な雰囲気は否めませんが,それを含めて存分に堪能出来た物語でありました。今後の続篇に大きく期待したいと思います。鹿乃の友人の登場も望みたいところであります。
タグ:白川紺子
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2015年09月24日

購入記録(2015.09.24)

葉山透 0能者ミナト メディアワークス文庫 ¥637
蒼月海里 幻想古書店で珈琲を ハルキ文庫 ¥518

『0能者ミナト』は以前から気になっていたシリーズ。
とりあえず,一冊だけ購入してみました。
面白かったら続きも読みたいと思います。
『幻想古書店で珈琲を』は題名と表紙に惹かれました。
同じような作品は多いので独自性が重要となりそうです。
あまり奇をてらわれても困るのですけれどね。
このあたりの平衡感覚が難しいです。

〈2015年書籍購入覚書〉 計75冊
posted by 森山樹 at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入記録