2019年06月09日

購入記録(2019.06.09)

辻惟雄 奇想の系譜 ちくま学芸文庫 ¥1,404
藤原明 日本の偽書 河出文庫 ¥821
増田隆一 ユーラシア動物紀行 岩波新書 ¥1,037

珍しく三冊ともにノンフィクションとなります。
自分に欠けている教養を積極的に身に着けていきたいところです。
それぞれ感想については別のブログで書くことになるでしょう。
『奇想の系譜』は以前から読みたかった作品。
割と古めの刊行ですが,現在の美術趣味にも大きな影響を与えています。
『日本の偽書』は古史古伝を扱った作品です。
今後も積極的に読んでいきたい分野ですね。
『ユーラシア動物紀行』は博物系ということになるのかな。
動物地理学というのも面白そうです。

〈2019年書籍購入覚書〉 計41冊
posted by 森山樹 at 14:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入記録

2019年06月05日

高井忍『京都東山 美術館と夜のアート』

〈2019年読書感想25冊目〉
高井忍『京都東山 美術館と夜のアート』


京都市にある美術館を舞台としたミステリィ短篇集です。
4篇が収録されていますが,どれも大変に好み。
歴史系ミステリィを得意とする高井忍だけに謎の絵師の正体に迫る作品もあります。
まあ,例によって,あくまでも創作であるという姿勢は変わらないのでしょうが。
逆にこういう部分に作者の真摯な態度が見え受けて好感があります。
というわけで,一番のお気に入りは「スウィフティー画談」ですね。
あの東洲斎写楽以上に存在が不明の翠釜亭という浮世絵師が扱われます。
そこから20世紀初頭のポーランド画家へと物語が展開するのが大好き。
まさに美術ミステリィの真骨頂と言ってもいいでしょう。
逆に東洲斎写楽については全く謎がないと断言しているのも見事。
その論理展開には破綻がなく,十分に説得力を有しています。
残る3篇はいずれも美術館ならではの〈日常の謎〉といった感じかなあ。
どれも事件性は薄いのですが,ミステリィとして十分に楽しめます。
そして何と言っても登場する人物たちが誰もみな魅力的。
特にフロアマネージャーの天城さんの卓越した推理力が格好いい。
渚,伊佐良井さん,野澤さんといった面々も個性が立っています。
主人公の静河も美術研究者を志願しながら警備員をするという変わり種。
美術館での警備員というのは意外に悪くない職業なのかもしれません。
いざ,ことが起きるとかなり大変そうではありますが。
そして,舞台となるのが京都市の市立美術館という設定が良い。
何度も実際に足を運んだ場所ということで愛着を持ってしまいます。
京都市美術館ではなく,京都市の市立美術館というのも作者の想いを感じますね。
或いはこの美術館こそが本作の主人公といってよいのかもしれません。
相変わらず,高井忍の作品はお気に入り。
是非ともこの登場人物たちでの続篇を期待したいものであります。
寡作な作家なので次がいつになるかは分からないですけれども。
その日を待ち望んでいます。

(創元推理文庫 2019年)

タグ:高井忍
posted by 森山樹 at 06:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想

2019年06月02日

2019年5月読書記録

2019年5月に読んだ本は以下の通り。
ジェームズ・ロリンズ 『ユダの覚醒(上)』
ジェームズ・ロリンズ 『ユダの覚醒(下)』
五代ゆう 『グイン・サーガ(143)永訣の波濤』
五代ゆう 『グイン・サーガ(144)流浪の皇女』
五代ゆう 『グイン・サーガ(145)水晶宮の影』
ジェームズ・ロリンズ 『ロマの血脈(上)』
ジェームズ・ロリンズ 『ロマの血脈(下)』
京極夏彦 『古今百鬼拾遺 河童』

5月の読了は8冊。
〈シグマフォース〉と〈グイン・サーガ〉と京極夏彦しか読んでいません。
読書傾向としては或る意味で自分を語っている気がします。
『ユダの覚醒』も『ロマの血脈』も今一つかなあ。
悪くはないけれど,良くもないという感じがします。
歴史要素も科学要素も以前より薄味になっているのが気になるところ。
神秘主義的な傾向は増しているんですけれどね。
〈グイン・サーガ〉は読んでいなかった部分を一気に追いつきました。
中原各所での陰謀劇が非常に楽しい。
竜王ヤンダル・ゾックとの全面的な戦いへと進んでいくのですかね。
最新巻で名前の登場したあのお方が今後果たす役割も楽しみです。
『古今百鬼拾遺 河童』は前作よりも面白かった。
序盤の女子高生たちが繰り広げる河童談義が良いですね。
いまいち呉美由紀が目立っていない気もするけれど。
次作の『古今百鬼拾遺 天狗』にも期待したいと思います。
posted by 森山樹 at 08:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録

2019年06月01日

2019年6月書籍購入予定

06.06 津原泰水 『ヒッキーヒッキーシェイク』 ハヤカワ文庫JA
06.10 竹下節子 『ジャンヌダルク 超異端の聖女』 講談社学術文庫
06.14 森晶麿 『ホームレス・ホームズは推理する』 富士見L文庫
06.26 京極夏彦 『古今百鬼拾遺 天狗』 新潮文庫
06.26 高田崇史 『卑弥呼の葬祭』 新潮文庫
06.27 高田崇史 『源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義』 講談社
06.28 キャロル・ネルソン・ダグラス 『ごきげんいかが,ワトソン博士(上)』 創元推理文庫
06.28 キャロル・ネルソン・ダグラス 『ごきげんいかが,ワトソン博士(下)』 創元推理文庫

いつも通り少なめかな。
高田崇史の『卑弥呼の葬祭』は単行本からの文庫化。
完全に見逃していた作品ですね。
割合に好きな作家なので楽しみにしています。
『源平の怨霊』はその高田崇史の最新作。
此方は単行本ということのようです。
京極夏彦の『古今百鬼拾遺 天狗』は三か月連続刊行の最終作。
また,これで暫くは〈百鬼夜行〉シリーズが読めないのですかね。
本当に『鵼の碑』を刊行する意思があるのか疑問になってきます。
posted by 森山樹 at 05:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入予定