2019年07月29日

神坂一『スレイヤーズ(3)サイラーグの妖魔』

〈2019年読書感想38冊目〉
神坂一『スレイヤーズ(3)サイラーグの妖魔』


新たな仲間としてシルフィールが登場する〈スレイヤーズ〉の第3巻。
ゼルガディスも再登場し,シリーズの方向性が概ね定まった巻とも言えます。
第1巻で魔王を倒す決め手となった重破斬に制約がかかったのも良し。
また,短篇集との関係も匂わせているのが当時楽しかった覚えがあります。
“白蛇”のナーガあたりは本篇での共演も観たかったなあ。
尤も,いろいろな意味でアメリアとの関係がややこしくなるのですが。
そして,再登場したディルギアの出オチ感が酷い。
ラハニムの立ち位置はヌンサではダメだったのでしょうか。
本当に第1巻でヌンサを出した意味がないのですけれども。
物語としては第1巻の直系の続き。
復活した赤法師レゾを巡る戦いが展開されます。
何度も登場する魔道士ヴルムグンあたりの謎解きは面白かった。
まあ,既に安易に登場する人物は疑えの法則は確立されているのですが。
そして,今巻から登場のシルフィールがいろいろと可愛い。
最終決戦で彼女の術が決め手となるなど優遇されています。
祝福の剣を巡る回想なんかは如何にも〈スレイヤーズ〉だなあと思いますけれども。
街ひとつがあっさり吹き飛ぶあたりも〈スレイヤーズ〉ならでは。
文章は軽く,内容は重く,を地で行っている感があります。
余韻が残る結末も非常に好み。
更に苛烈を増す戦いに期待せざるを得ません。

(富士見ファンタジア文庫 2008年)

タグ:神坂一
posted by 森山樹 at 05:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想

2019年07月28日

神坂一『スレイヤーズ(2)アトラスの魔道士』

〈2019年読書感想37冊目〉
神坂一『スレイヤーズ(2)アトラスの魔道士』


再読を進めている〈スレイヤーズ〉の第2巻です。
今にして思えば,シリーズの中でも割と異質な一冊かもしれません。
ほぼ終始,仲間がリナとガウリイだけというのは意外に珍しい感じ。
また,魔王シャブラニグドゥが全く絡まない物語もこれくらいじゃないかな。
このあたりは実質的なシリーズ開始に際しての模索が垣間見えます。
とは言え,続く作品への引きというか伏線も大いに張ってあるのですが。
特に無貌のセイグラムの後の作品での再登場はかなり燃えるものがありました。
一方で扱いが割とぞんざいなギオ=ガイアあたりも定番といえば定番かなあ。
黒の戦士ロッドの存在感は素晴らしい。
この巻のみの登場というのがあまりにも惜しく思えてしまいます。
物語としてはアトラス・シティの魔道士協会を巡る抗争が主軸。
軽妙洒脱な雰囲気が漂いますが,内容としてはかなり陰鬱なもの。
デイミアの辿った運命はランツが吐き気を催すのも理解が出来ます。
実質的なヒロインと言えるルビアの立ち位置も悪くない。
まさか,このだいぶん後で再登場するとは思ってもみなかったけれども。
前巻に引き続き戦いの決着が力押しではないというのが良いですね。
というか,事実上はリナ達の敗北と言ってもいいくらいかもしれません。
但し,綺麗な終わり方ではあると思います。
街中だから竜破斬を使えないという理由づけも説得力がありました。
因みに復刊版に附録の作者のあとがきが楽しいです。
いつもの座談会形式とは違いますが,これはこれで十分にありでしょう。
軽くて面白い文章書かせれば本当に天下一品だなあと思います。

(富士見ファンタジア文庫 2008年)

タグ:神坂一
posted by 森山樹 at 08:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想

2019年07月27日

神坂一『スレイヤーズ(1)』

〈2019年読書感想36冊目〉
神坂一『スレイヤーズ(1)』


ほんっとうに久しぶりに神坂一の〈スレイヤーズ〉の再読を始めました。
懐かしくて楽しくて相変わらず優れたライトノベルだなあと思います。
あの頃はまだそういうジャンルは存在していなかったけれどね。
しかし改めて読むと後に繋がるいろいろな設定が散りばめられています。
加筆修正されているので最初期の作品とは一部改変されているかもしれないけれど。
魔獣ザナッファーとかはまさかあそこまで大きな扱いを受けるとは思わなかったな。
結構な割合で本筋を覚えているのが,当時の自分の熱中ぶりを彷彿とさせます。
ゾルフとかロディマスとかディルギアとかまで覚えているとはなあ。
あと,ヌンサの出オチぶりがたまらなく最高。
作者はこのヌンサを本来はどのように扱いたかったのでしょうか。
後の作品でラハニムが出るから忘れていたわけではないと思うんだけど。
設定が煮詰まっていない部分もあったんだろうけれど,リナの強さも意外に不安定。
最強の攻撃呪文“竜破斬”を習得済みなのに,強くなさそうな敵にも苦戦するしね。
一方でガウリイやゼルガディスあたりは既にその魅力が確立済みな気がします。
赤眼の魔王シャブラニグドゥとの最終決戦も単なる力押しでの戦いではないのが素敵。
赤法師レゾの背景はもう少し描写が欲しかったなあ。
このあたりは第3巻で或る程度の補完はされる筈だったかな。
いずれにしても非常に楽しくてよろしいです。
主人公のリナが斜に構えているようで実は割に屈折した真っ直ぐというのも好み。
悪辣な部分も含めて基本的には善人というのが大好きなのですよね。
今後の展開が予告されている第三部も楽しみにしたいもの。
それまでにとりあえずは本篇の再読を進めていきたいと思います。

(富士見ファンタジア文庫 2008年)

タグ:神坂一
posted by 森山樹 at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想

2019年07月26日

購入記録(2019.07.26)

神坂一 スレイヤーズ(1) 富士見ファンタジア文庫 ¥648
神坂一 スレイヤーズ(2)アトラスの魔道士 富士見ファンタジア文庫 ¥648
神坂一 スレイヤーズ(3)サイラーグの妖魔 富士見ファンタジア文庫
神坂一 スレイヤーズ(4)聖王都動乱 富士見ファンタジア文庫 ¥648
神坂一 スレイヤーズ(5)白銀の魔獣 富士見ファンタジア文庫 ¥648

店頭で見かけて『スレイヤーズ』を5巻まで衝動買い。
第三部が執筆されるらしいので楽しみにしています。
なんだかんだと大好きな作品のひとつなのですよね。
一番お気に入りのゼロスはまだ出番が少ない時期かな。
少しずつ再読を進めていきたいと思います。
未だに竜破斬の呪文を唱えられるのが驚きだわ。

〈2019年書籍購入覚書〉 計63冊
posted by 森山樹 at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入記録

2019年07月22日

2019年前半を振り返って

購入数は52冊で,読了数は34冊。
久しぶりに真面目にブログを更新しています。
適当だけど,それなりに感想が書けているのも悪くない。
このままの更新頻度を保ちたいものです。
月に10冊くらいは読めればいいのですけれども。

敢えて印象に残った作品を挙げると以下の通り。
キム・ニューマン 『モリーアティ秘録』
ジェームズ・ロリンズ 『マギの聖骨』
若竹七海 『殺人鬼がもう一人』
五代ゆう 『グイン・サーガ(145)水晶宮の影』
京極夏彦 『古今百鬼拾遺 河童』
北原尚彦 『ホームズ連盟の冒険』
高井忍 『蜃気楼の王国』

割とシリーズものを読んでいた印象が強いです。
一応,ジェームズ・ロリンズの〈シグマフォース〉に嵌まっているのかな。
何とか今年中には或る程度まで既刊に追い着きたいものです。
五代ゆうの描く〈グイン・サーガ〉は何とか追い着くことが出来ました。
今後はきちんと刊行を追いかけていきたいものです。
京極夏彦の〈古今百鬼拾遺〉は一応順調に追いかけている筈。
番外篇よりも本篇の刊行を待ち望んでいます。
仄めかしは多いのですけれどもね。

2019年後半もこのままの水準は最低限保ちたいものです。
読了後に感想を書くこのままの様式で頑張っていきたいと思います。
感想の内容は割と適当なのですけれどね。
年間100冊読めれば問題はありません。
読書意欲が復活している今こそ習慣として定着させたいものです。
posted by 森山樹 at 05:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文