2020年02月14日

購入記録(2020.02.14)

椹野道流 池魚の殃 鬼籍通覧 講談社文庫 ¥836
白鷺あおい シトロン坂を登ったら 創元推理文庫 ¥792

『池魚の殃』は〈鬼籍通覧〉の第6作目です。
現在,再読分を含めてシリーズを読み進めています。
ミステリィというよりもホラー要素が強めかなあ。
『シトロン坂を登ったら』は大正時代の横浜を舞台にした魔女もの。
ファンタジィ小説という扱いになるのでしょうか。
三部作が既に予告されています。
次作が刊行されるまでには読了したいものです。

〈2020年書籍購入覚書〉 計11冊
posted by 森山樹 at 21:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入記録

櫛木理宇『ホーンテッド・キャンパス なくせない鍵』

〈2020年読書感想6冊目〉
櫛木理宇『ホーンテッド・キャンパス なくせない鍵』


“鍵”に関わる物語が微妙に揃う〈ホーンテッド・キャンパス〉の第7作目です。
いつも通りに4篇を収録した短篇集となっています。
これまで以上に主人公である森司の独り合点ぶりが鬱陶しい。
面倒くさい朴念仁ぶりに却って或る種の嫌悪感さえ抱いてしまいます。
本当に森司の存在がこのシリーズで一番魅力を損なう原因に思えてなりません。
オカルト研究会の残る4人はそれなりに魅力を有しているのですけれども。
物語としては4篇いずれもが心霊要素が強めでそれなりに面白かった。
心底怖いという作品には欠けてしまいますが,それもまた個性でありましょう。
過去の史実と伝承が適度に組み合わさった「夜に這うもの」が好きかなあ。
尤も,この事件も結局は森司の独り合点が遠因な気がしてなりませんが。
「仄暗い街灯の下で」は何処か心温まる結末が大変良かった。
とは言え,扱われる事件はやはり唾棄すべきものではあります。
「嗤うモナリザ」と「薄暮」は拗らせた感情が恐ろしいというかなんというか。
それぞれに形は違いますが愛情の負の側面が描かれます。
「薄暮」は森司とこよみを外部の視点から俯瞰出来るのが面白い。
こよみの割と露骨な態度に全く気付かない森司の朴念仁ぶりが酷いです。
それでいて悲観的な自意識過剰な森司が余計に腹立たしく思えてしまいます。
いい加減に見捨てようとしない藍あたりの心の広さが素敵であります。
後は板垣果那が僅かにでも登場したのは嬉しい巻でありました。
主人公さえ何とかなれば本当に大好きなシリーズなのですけれどね。
最新作あたりまでこの状態が維持されるのであれば読むのが辛い気がします。

(角川ホラー文庫 2015年)
タグ:櫛木理宇
posted by 森山樹 at 05:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想