2016年01月10日

2015年マイベスト

2015年に読んだ本の中で特に印象に残った10作品です。
並びは読んだ順番であって,序列ではありません。


田中芳樹 『タイタニア(5)凄風篇』
完結したという事実,それだけで素晴らしい。
その後のファン・ヒューリックとジュスラン・タイタニアの軌跡が知りたいです。


井上真偽 『恋と禁忌の述語論理』
ミステリィとしてはそれ程面白いわけではないし,設定も凡庸。
それでもなお此処まで論理学を駆使したミステリィということが面白い。


北村薫 『太宰治の辞書』
実に久しぶりの刊行となった〈円紫さんと私〉の第6作目。
その端整で清冽な物語は健在でありました。


吉田篤弘 『レインコートを着た犬』
月舟町を舞台とする三部作の最終巻。
折に触れて,つむじ風食堂が舞台となるのが嬉しかった。


三津田信三 『幽女の如き怨むもの』
刀城言耶を主人公とするホラーミステリィの第6長篇。
妓楼に揚げられた遊女の一代記としての物語が悲しくも魅力的。


森晶麿 『花酔いロジック 坂月蝶子の恋と酔察』
酒と謎に満ちた学生生活が魅力的な〈花酔いロジック〉の第2作目。
男女の絶妙な距離感を描かされたら森晶麿に叶う人はいません。


北原尚彦 『シャーロック・ホームズの蒐集』
正統的な〈シャーロック・ホームズ〉パスティーシュ短篇集。
比較的知名度の低い語られざる事件が扱われているのが楽しいです。


初野晴 『惑星カロン』
久しぶりの〈ハルチカ〉シリーズ最新作。
草壁先生の過去の一端が明かされるとともにマンボウが再登場。


ライナー・レフラー 『人形遣い』
ドイツを舞台とした事件分析官を主人公とするミステリィ長篇。
過不足のない重厚な物語が非常に面白かった。


ピーター・トレメイン 『消えた修道士』
激動の展開が続く〈修道士フィデルマ〉の長篇最新邦訳。
フィデルマとエイダルフの関係が如何なる方向へ進むのか楽しみです。
posted by 森山樹 at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文
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