2019年05月16日

五代ゆう『グイン・サーガ(145)水晶宮の影』

〈2019年読書感想21冊目〉
五代ゆう『グイン・サーガ(145)水晶宮の影』


豹頭王グインが表紙の〈グイン・サーガ〉第145巻です。
数奇な運命に導かれて様々な人物がクリスタル・パレスに結集してきました。
遂に「あのお方」の名前が登場しましたが,読者には既に既知の事実。
しかし,彼の復活を知らないグインの衝撃は相当のものになりそう。
クリスタルにいる筈のイシュトヴァーンやリンダも久しぶりに登場して欲しいですね。
その前にグインとシルヴィア,或いはパリスやユリウスとの邂逅になりそうですが。
ワルスタット侯ディモスは結局操られていたということなのかなあ。
この世界では催眠によって操られる人が多過ぎるので意外性を求めたい。
本心からケイロニアの帝位を狙う野心家であったということでもいいんだけどなあ。
あっさりとワルスタット侯領は解放されたので,このあたりも大詰めとなりそう。
一方でヴァラキアに辿り着いたブランはカメロンの死を知ってしまいます。
復讐の鬼となったマルコとの再会が如何なる方向へ進むのか気がかり。
ブランはマルコよりも大人である印象なので道は分かたれてしまう気がしますね。
スーティの存在もブランの中では大きいでしょうしねえ。
ドライドン騎士団ではファビアンの動向も興味深いところです。
ヤガの混乱はひとまずこれで終結ということでいいのかな。
イェライシャやイグ・ソッグはいずれまた再登場することでありましょう。
スカールはスーティを求めてフロリーとともにゴーラに向かうのかしら。
この一行にも愛着がわいているので解散するのは残念な気がします。
そして,スーティは弟であるドリアン王子と遂に対面を果たします。
この対面はゴーラの今後に関わる大きな出来事と言っていいのでしょう。
アストリアスがこれを見守っていたというのも運命の皮肉というべきか。
ドリアン王子に対するアストリアスの想いも複雑ですね。
何と言うか,筆舌に尽くし難いものがあります。
しかし,アストリアスは本当に格好良くなってきたなあという気がします。
アリサ・フェルドリックとともにドリアン王子を庇護する立場となるのかな。
此処までの苦労がアストリアスには成長の礎となっているように感じます。
しかし,次巻はかなり大きな転機となる巻に思えますね。
『イリスと雲雀』だからオクタヴィアとマリウスが中心になるかもですけれども。
何はともあれ,これで最新巻まで追いつきました。
今後はきちんと新巻の刊行を追いかけていこうと思います。

(ハヤカワ文庫JA 2019年)

タグ:五代ゆう
posted by 森山樹 at 20:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想
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