2019年05月25日

ジェームズ・ロリンズ『ロマの血脈(上)』

〈2019年読書感想22冊目〉
ジェームズ・ロリンズ『ロマの血脈(上)』〈シグマフォース〉


引き続き読み続ける〈シグマフォース〉シリーズの第4作目。
短期間に続けて読んできた弊害か多少の飽きを感じてしまいます。
下巻を読んだら暫く間を置くのも検討したいところです。
今回の題材はロマとサヴァン症候群,そしてチェルノブイリということかな。
冒頭で語られたデルポイの巫女による神託も絡んでくるのでしょう。
これまでの作品で主に敵として対峙してきたギルドが登場しないのは少し寂しい。
各陣営が錯綜している感はありますが,ロシアと米国国防情報局が敵という感じかな。
特殊な能力を増強された少年少女たちを巡る戦いとなりそうです。
今までになく,先の展開が見通せないのはいいような悪いような。
前作で死んだと思われていたモンク・コッカリスはやはり生存していました。
但し,記憶を失っており,現在はウクライナで別行動中。
インドで行動するグレイ・ピアースといつ邂逅するかが楽しみです。
ただ,まあ,その生存理由はやや都合が良過ぎる面は否めず。
リサやキャットも登場しますが,今回は新たな仲間との行動が主となっています。
前作に引き続きコワルスキが一種の清涼剤としての存在感があるのは嬉しい。
エリザベス・ポークやシャイ・ロサウロらも悪くありません。
とは言え,今後も継続して活躍するように思えないのが難点かなあ。
シグマフォースが誕生するにあたっての裏話が明かされるのは興味深いところ。
そして,その創設に関わった人物が現在は敵となりそうというのも熱いです。
今のところは可もなく不可もない,いつもどおりの〈シグマフォース〉ですね。
此処から如何に牽強付会な歴史と科学の融合を見せてくれるのか楽しみではあります。

(竹書房文庫 2013年)

posted by 森山樹 at 06:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想
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