2019年07月27日

神坂一『スレイヤーズ(1)』

〈2019年読書感想36冊目〉
神坂一『スレイヤーズ(1)』


ほんっとうに久しぶりに神坂一の〈スレイヤーズ〉の再読を始めました。
懐かしくて楽しくて相変わらず優れたライトノベルだなあと思います。
あの頃はまだそういうジャンルは存在していなかったけれどね。
しかし改めて読むと後に繋がるいろいろな設定が散りばめられています。
加筆修正されているので最初期の作品とは一部改変されているかもしれないけれど。
魔獣ザナッファーとかはまさかあそこまで大きな扱いを受けるとは思わなかったな。
結構な割合で本筋を覚えているのが,当時の自分の熱中ぶりを彷彿とさせます。
ゾルフとかロディマスとかディルギアとかまで覚えているとはなあ。
あと,ヌンサの出オチぶりがたまらなく最高。
作者はこのヌンサを本来はどのように扱いたかったのでしょうか。
後の作品でラハニムが出るから忘れていたわけではないと思うんだけど。
設定が煮詰まっていない部分もあったんだろうけれど,リナの強さも意外に不安定。
最強の攻撃呪文“竜破斬”を習得済みなのに,強くなさそうな敵にも苦戦するしね。
一方でガウリイやゼルガディスあたりは既にその魅力が確立済みな気がします。
赤眼の魔王シャブラニグドゥとの最終決戦も単なる力押しでの戦いではないのが素敵。
赤法師レゾの背景はもう少し描写が欲しかったなあ。
このあたりは第3巻で或る程度の補完はされる筈だったかな。
いずれにしても非常に楽しくてよろしいです。
主人公のリナが斜に構えているようで実は割に屈折した真っ直ぐというのも好み。
悪辣な部分も含めて基本的には善人というのが大好きなのですよね。
今後の展開が予告されている第三部も楽しみにしたいもの。
それまでにとりあえずは本篇の再読を進めていきたいと思います。

(富士見ファンタジア文庫 2008年)

タグ:神坂一
posted by 森山樹 at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想
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