2019年08月13日

ジェームズ・ロリンズ『ケルトの封印(上)』

〈2019年読書感想44冊目〉
ジェームズ・ロリンズ『ケルトの封印(上)』〈シグマフォース〉


再びギルドとの戦いが本格化する〈シグマフォース〉の第5作目です。
今回の題材はドゥームズデイブックと遺伝子組換食品ということでいいのかな。
その更に主題は人口爆発による人類滅亡となるのかもしれませんが。
現段階ではそれ程題名にあるケルトが関わっていないのは残念。
大好きな黒い聖母が如何に扱われるのかは楽しみですけれども。
レイチェルとセイチャンというふたりのヒロインの共演は楽しい。
尤も,現段階ではセイチャンはギルド側に戻ったという印象となっています。
彼女の真意は誰からも見えないのですけれども。
そして,ギルドの暗殺者であるクリスタが結構好みで素敵。
今作における最大の障壁ということになるのでしょう。
彼女に指示を出すエシェロンと名乗る人物の正体は当面は謎のままかな。
ギルドの最上層の幹部ということで正体が明かされることはないかもしれません。
新たにシグマフォースの長官となったメトカーフは割と好き。
堅物に見えますが,結構話の分かる柔軟な人物なのではないかという気がします。
グレイとペインターと二手に分かれて物語が進むのは相変わらず。
両陣営ともに危機の連続で息をつく暇がありません。
ペインター側には復帰したモンクが控えるのは心強いですけれどね。
キャットが事実上の副司令官というのも悪くない。
但し,留守番役となりそうなので,出番が減ってしまう懸念があります。
様々な謎を内包する今回の事件は久しぶりに面白いなあという感じがあります。
人間の死体を苗床とするキノコの描写は吐き気がしますけれども。
ドゥームズデイブックが示す人類の未来は如何なるものなのか。
それが明らかになるであろう下巻に期待したいと思います。
英国の考古学者ウォレス・ボイルはなんとなく悪役な気がするのですよね。
証拠は全くなく,単なる直感に過ぎませんけれども。

(竹書房文庫 2014年)

posted by 森山樹 at 06:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想
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