2019年10月14日

櫛木理宇『ホーンテッド・キャンパス』

〈2019年読書感想62冊目〉
櫛木理宇『ホーンテッド・キャンパス』


大学のオカルト研究会を舞台としたライトノベル系ホラー小説です。
シリーズは現在も刊行中で,途中までは既読です。
で,何処まで読んだか分からなくなったので改めて再読を開始しました。
短篇集という体裁を採っており,収録されているのは5篇。
どれも怪奇趣味的には興味深いのですが,真相が好みではないのですよね。
怪奇現象の怖さというよりも人間の負の側面に苦しくなってしまいます。
描かれる怪奇現象は定番のものばかりですが多彩なのは嬉しいところ。
個人的には「南向き3LDK幽霊付き」が一番好みかなあ。
真相は何と言うか生理的に受け付けないの一言なのですけれどね。
依頼人の璃子と結花の精神的な強さというか図太さに惚れ惚れします。
全般的に登場人物は典型的ながらも魅力を感じるのは確か。
特にオカルト部の藍とこよみはそれぞれに個性豊かで良いです。
藍のさばけた感じは無茶苦茶格好いいお姉さんといった感じですね。
一方で主人公の八神森司がまるで魅力に欠けるのは残念過ぎます。
彼のこよみへの想いが物語の主軸となるのでしょうが,はっきり蛇足。
怪奇趣味要素は軽いながらも好みなので余計にそう思うのかもしれません。
とりあえず暫くは再読を続けていくつもり。
早めに最新巻まで追いつけられたらなあと思います。

(角川ホラー文庫 2012年)

タグ:櫛木理宇
posted by 森山樹 at 11:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想
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