2019年10月22日

神坂一『スレイヤーズ(15)デモン・スレイヤーズ!』

〈2019年読書感想65冊目〉
神坂一『スレイヤーズ(15)デモン・スレイヤーズ!』


絶望と憎悪に捕らわれたルークとの戦いが描かれる〈スレイヤーズ〉最終巻です。
最終巻に相応しく意外な人物の再登場もあるのが嬉しい。
ルークの正体というか真の姿は意外なものでありました。
思えば,いろいろと伏線は貼られていたのですよね。
赤眼の魔王シャブラニグドゥとの再戦は最後を飾るに相応しいものでありましょう。
〈スレイヤーズ〉らしくリナの機転が勝利に繋がるという展開も素敵。
ルークの真の望みがあまりにも切なくて悲しい想いが残ります。
此処に来て明かされたミリーナの最後の言葉もたまらないですね。
そして,ゼロスとルビアがまさかの再登場。
まあ,魔王との戦いなのでゼロスの登場は或る程度予測は出来ましたが。
相変わらずの人の悪さを存分に見せつけてくれます。
魔王との戦いの後に姿を見せたりしないのも彼らしいと言えるでしょう。
獣王ゼラス=メタリオムと海王ダルフィンも僅かながらに登場したのも嬉しい。
ルビアは『アトラスの魔道士』以来の再登場となります。
此方は顔見世ではなく意外に重要な立ち位置が与えられていました。
また,ミルガズィアとメンフィスも姿を見せてくれます。
遂に第二部にゼルガディスとアメリアが登場しなかったのは残念でしたね。
特にゼルガディスは赤眼の魔王との戦いであれば因縁はあったのですが。
尤も,ルークとの最後の戦いはリナとガウリイだけが臨むのに相応しい。
陰鬱な展開の続く第二部でしたが,結末は意外に爽やかなのが良かった。
魔族として目覚めながらも,ルークが悪に堕ちきれなかったのがひとつかな。
リナとガウリイの旅がこれからも続いていくという終わり方も好みです。
というわけで,〈スレイヤーズ〉の再読はこれにて終わりです。
改めて読んでも十分に面白かったのが素晴らしい。
この雰囲気を年を経て刊行された第16巻以降にも期待したいと思います。

(富士見ファンタジア文庫 2008年)

タグ:神坂一
posted by 森山樹 at 16:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想
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